注文住宅にビルトインガレージを設置するメリット・デメリットとは?

公開日:2023/05/15  最終更新日:2023/02/24


昨今、建物の中に車が格納されているビルトインガレージの人気が高まっています。室内から愛車を見られる、雨風や紫外線の影響を受けないだけでなく、趣味のものを置いて自分だけの空間を楽しめるのです。そんなビルトインガレージですが、メリット・デメリットがあります。この記事では、ビルトインガレージの設置について紹介しましょう。

ビルトインガレージとは?

ビルトインガレージとは、1階部分に車を駐車できるスペースを設置し、シャッターやドアで閉めるガレージのことです。一般的なガレージとは違い、建物の中に駐車スペースを取り入れており、比較的が狭くても車を格納できます。

また、室内からビルトインガレージを見ることができ、愛車を室内から楽しんだり室内のデザインと統一して空間デザインに仕上げたりできるのです。

趣味部屋として楽しむ

ビルトインガレージを取り入れた多くの人が、趣味部屋として楽しんでいます。ただ車を格納するだけでなく、ソファやテーブルを設置して車を眺める安らぎの空間を作って楽しむ人も少なくありません。また、プラモデルやバイク、サーフボードなどを置いて、自分だけの場所をつくるケースもあります。

ガレージとリビングを結ぶ

ガレージとリビングをつなげることで、楽に移動できるつくりにしています。また、ガレージとリビングの間に書籍やワーキングスペースなどを設けて、読書や仕事の合間に愛車を眺めてリフレッシュすることも可能です。

注文住宅にビルトインガレージを設置するメリット

ここでは、注文住宅にビルトインガレージを設置するメリットを紹介します。

狭い土地でも設置できる

一般的な駐車場のように建物とは別で場所を用意する必要がないため、狭い土地でもビルトインガレージを設置できます。ビルトインガレージに趣味のものを収納することもでき、土地面積が狭いから趣味部屋を諦める必要がありません。心豊かな生活が楽しめる点は大きなポイントといえるでしょう。

車を外の刺激から守れる

屋外駐車場であれば、雨風などの外からのダメージを受けますが、ビルトインガレージはダメージを受けることなく格納できます。大切な車をきれいな状態で保管できるだけでなく、シャッターや扉で窃盗やイタズラの予防効果も得られます。

ガレージから建物への移動導線がスムーズ

ガレージから室内へつながっているため、スムーズに移動できます。重い荷物や小さい子どもを抱えての移動負担も軽減できるのです。また、雨の日に濡れて車まで移動したり家に戻ったりすることがなく、小さなストレスが減るでしょう。

固定資産税を抑えられる

ビルトインガレージの面積が建物の床面積5分の1だと、固定資産税を抑えられます。しかし、ハイコストの電動シャッターにした場合、固定資産税がかかることもあるため注意が必要です。

注文住宅にビルトインガレージを設置するデメリット

次にビルトインガレージのデメリットを確認しましょう。

将来、移動が大変になる

ビルトインガレージは1階に設置するため、居住スペースが2階や3階になります。体が元気なうちは問題ありませんが、将来足が悪くなった場合は移動が大変に感じるかもしれません。

費用がかかる

ビルトインガレージの設置費用は250〜300万円ほどかかります。建物の建築費用が2,000万円の場合、その費用に300万円ほどが上乗せされるのです。予算内に収まるように計算しながら、ガレージを決める必要があることを頭に入れましょう。

音が気になる

ガレージが建物内にあるため、エンジン音やシャッター音が室内に響く場合があります。音が響きにくい素材を建物に取り入れるなどの対応が必要です。また、シャッター音はアルミ素材のものにすると、音が聞こえにくくなり音によるストレスを軽減できる場合もあります。

ビルトインガレージ設計時の注意点

ビルトインガレージを設計する際、重い車が入っても丈夫な床を選びましょう。タイヤの汚れが床につくこともあります。そうしたとき、水洗いしても床が変形しない素材を意識することも大切です。ただし、ガレージ内の洗車は避けましょう。湿気がこもるため、建物の素材がダメージを受ける可能性があります。また、車を買い替えたときのサイズも考えましょう。

現在の車のサイズに合わせてガレージを設置すると、今よりも大きい車に買い替えたとき、格納ができなくなりリフォームをしなければいけないかもしれません。余計な出費を防ぐためにも、ガレージのスペースは余裕をもって準備しておくと安心です。また、シャッター音が大きいと、近所からのクレームにつながるかもしれないため、音の出にくいシャッターを選びましょう。

まとめ

日本は狭い土地が多いため、ビルトインガレージを導入する住宅は増えています。土地が狭くて諦めていた趣味の部屋をビルトインガレージに備えることができるため、毎日の暮らしが楽しくなるでしょう。また、室内から大切な愛車を眺めて安らぎのひとときを過ごせる点もガレージのうれしいポイントです。設置する際は、今の車に合わせたスペースではなく買い替えたときを考えたスペース、近所迷惑にならないシャッター、重量感のある車を駐車しても耐えられる床を意識して選びましょう。

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